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震災体験記【3】 2011年3月25日(金)〜28日(月)

震災体験記
【1】 【1−2】 【1−3】
【2】 【2−2】 【2−3】
【3】 【3−2】
【4】 【4−2】
【5】 【5−2】
【6】
【心の声1】 【心の声2】

家族構成・居所については【1】をご覧ください。

記述について:
 プライバシー関連のことがらはフェイク入れてます。

3月25日(15日目)
3月26日(16日目)午前
3月26日(16日目)午後
3月27日(17日目)
3月28日(18日目)


3月25日(金) 15日目 天気:薄明るい晴れ。昼〜午後は曇り。
 8時10分起床(私)。
 今朝のTBCラジオより:ガソリンの供給、「来週中には」県内の全てのガソリンスタンドに行き渡る見込み。こないだの知事の「今週末から来週にかけて」っていう話よりもちょっと延びたな…。

 NHKあさイチと地元局の震災情報番組見る。
 午前、私は洗濯、母は庭に出した割れ物の仕分け。
 父、豆腐屋と道の駅へ買い出し。豆腐、油揚げ、野菜など買ってくる。卵10個で250円…高い…。地震前は10個1パックで98円とかで買ってたのに、そんな日々は夢の日々になってしまうんだろうか…。
 某スーパーもガソリンスタンドも相変わらず行列中。

 午後、小雨が降ってきて、みみこ散歩に行くのを嫌がるが、父が粘ってだましだまし連れて行く。みみこにとっては大切な排泄の時間でもあるのでね。

 今日は余震らしい余震もないなぁと思っていたら、夜8時40分頃、宮城県で震度4。細かい縦揺れ、のち長い横揺れ。
 ペケポン→ドリームバトル→ニュースウォッチ9見る。
 11時20分頃就寝(私)。

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3月26日(土) 16日目 天気:薄曇り。朝、庭にうっすら雪積もってる(鳥の足跡いっぱい)。昼にかけて暖かくなって屋根の雪が時々落ちる。
 8時20分起床(私)。
 みみこ、お腹空いてるのか私にずっとついてきて、前足でちょいちょいとおねだりの仕草。札幌の友人から送ってもらったカステラパンを2口ほど食べさせる。パン送ってもらえてほんとによかった…ありがとう。

 朝食食べながらテレ朝系「旅サラダ」見る。
 その中で「コメリ」のCMが流れた。おお!!ついに通常のCMが!!と感動。テレビ見れるようになってからずっと仁科親子と♪ポポポポーン♪だったもんなぁ…かなり辟易でしたよ(ACのCM他にも流れてたけど個人的にとりわけ辟易したのがこの2つ)。地震後初めて通常のCMが流れているのを見て、こういう面でも徐々に地震前の生活に戻ってきてるのかなぁと思ってうれしかったです。

 地元紙より:東北新幹線、来月中に全線復旧の見込み。
 仙台パルコ、今日(26日)から営業再開。
 うちの地元も一部のスーパー・ドラッグストアを除いてだいたいは営業再開された(ただし時間短縮営業はあり)。

 TBCで「ポチたま」(たぶん再放送)を見ていた時、画面のL字枠(っていう名前かどうかは知りませんが、番組を放送する画面をL字型に囲んでライフライン情報などを流すスペースがありますよね)に流れた情報で、石巻のイオンショッピングセンターがすでに営業を再開していると知る。地震の直後、停電中の暗がりの中でラジオで聞いたニュースで、石巻のイオンが津波で孤立していると聞き、あんなところまで津波が…と驚き、悲しく思っていたのです。イオン石巻は全然海沿いではありません。そんなところまで津波が来ていたのです(もしかしたら波が直接ではなく、川をさかのぼっていって溢れた水がそこまで届いたということなのかもしれませんが)。私も何度か買い物に行ったことがあって、石巻の中でもなじみ深い場所だったので、津波で孤立した、さらにその後、営業を再開しているというニュースはどちらも、私の胸に大きく響きました。たぶん全館ではないだろうけど、一部だとしても営業再開できてほんとによかったね…という気持ちでいっぱいです。イオン石巻の雰囲気がどことなく好きなんです。そのうちまた買い物に行きたい。絶対行く。

 全国紙より:宅配便やゆうパックも着々と業務再開の幅を広げている模様。
 3月11日の本震は、震度4以上の揺れが2〜3分続いていたとの記事。2〜3分…そんなに長かった??アパートのドア開けて隣の人と言葉交わして、柵にしがみついて耐えて…で2〜3分もかかった?観測の地点が違えば揺れの時間も違うだろうけど、あの揺れはそんなにまで長かったという記憶がなかった私にとってはちょっと驚きの記事でした。

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 午後、地元局の震災特別番組で、生出演の村井知事がガソリンの供給について「あと10日から2週間ほどかかると思う」と。また延びた…。父も「2週間〜?」とうんざり顔。ほんとあと心配事はガソリンだけなのよ…(あと灯油も)切に何とかしてほしいという気持ち。
 ちなみに知事は悪くない。村井知事は頑張ってると思う。倒れないで体大事にね〜という気持ち。

 焼きそばの麺が中途半端に余っていたので、夕食に私が冷やご飯と混ぜて「そばめし」を作る。母、気に入ったらしく「これ何ていうんだっけ?」「これ何ていうんだっけ?」と私に聞く。そのつど「そばめし。」と教える。3回目ぐらいで覚えた模様。
 7時20分頃、強めの縦揺れ。宮城で震度4。

 お風呂。じいちゃん→父→母→私。
 11時半頃就寝(私)。今日は鼻水ほぼ全く出ず。そして夜中に1回も余震で目が覚めなかった!と嬉々とした調子でメモに書いてある。でも揺れ自体はあったのかもしれない。私も慣れてきて目が覚めなくなっただけなのかも。

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3月27日(日) 17日目 天気:晴れ。風あり。
 8時15分起床(私)。
 午前、父、自転車で某スーパーへ買い出し。バナナ、牛乳など。
 私はアパートへ。今までは実家の自転車を使っていたんだけど、やはりどうも漕ぎづらいので、自分の自転車をアパートから持ってこようということで、行きは歩いて行きました。約1時間。
 着いて片付けなど。昼食は持っていったパンとアパートにあったカロリーメイト。

 午後も片付けなど。夕方、自転車で帰る途中で某スーパーに寄ってみる。貼り紙によると朝10時〜夕方6時まで営業中とのこと。行列なしで普通に入れる。
 売り場にあった物:果物、野菜、レトルト品、生活用品など。パンは食パン1人1点、その他のパン1人1点までという制限あり。パンの売り場は夕方だし空っぽなのかと思いきや、どっこい棚からあふれるほどありました。いくら1人1点といったって夕方でこんなにたくさんあるということは、何回か入荷してるのかな…などと思いつつ。
 あと惣菜売り場でお弁当が売られてたけど、白いご飯に、おかずは肉とスパゲッティ。それだけ。何というスタミナ弁当(汗)野菜なさすぎでしょ。売り場で野菜売ってるんだから買ってきて入れなさいよ。当然のようにたくさん売れ残っておりました…。
 売り場になかった物:油揚げ・豆腐・納豆の大豆3兄弟は見事に棚がすっからかん。牛乳もすっからかん(1人1本までの制限あり)。お肉の売り場もすっからかん(牛肉1人1点まで)。スナック菓子・おせんべい・ペットボトル飲料ももう少しでなくなりそうだった。ここらへんが品薄商品でした。
 そんな中、私が買えた物:バナナ、柿ピー、ペットボトル飲料(お茶・ミルクティー・炭酸)、ポテチ(Jリーグチップスしか残ってなかった)、食パン、チョコチップスティックパン。

 夕方6時頃に帰宅。夕食はおでん。美味しかった。
 NHKスペシャル見て夜11時頃就寝(私)。今日は鼻水は出たり出なかったり。

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3月28日(月) 18日目 天気:晴れ。朝寒い。のち晴れたり曇ったり。
 7時24分、宮城県で震度5弱。この地震でみんな起きる。そうだ〜みんな地震で起こされたのはこの日だった。明日の朝寒いから寝でっぺすって言ってたのもこの日のことだったのね。
 細かい縦揺れが長く続く地震だった。みみこは外に出ようともせず。うーん成長。

 地元紙より:ずっと休業中だった某スーパーが今日から再開とのこと。

 午前、私、自転車でアパートへ。センバツ東北高v.s.大垣日大を見ながら片付けなど。東北高は負けたけどまあしょうがないね。練習ほとんどできなかったらしいからね。
 昼食は持っていったパンなど。

 今日はバナナも付けました♪

 夕方5時過ぎ、昨日と同じ某スーパーで買い物。
 昨日からの変化:スナック菓子の種類が増えてた。
 買った物:うどん、パン、スナック菓子、あめっこ、ペットボトルのお茶・ミルクティー(以上アパートの冷蔵庫に入れる)、ロールケーキ(これは実家に持ち帰る)。

 自転車で帰宅。途中、今まで開いてなかったコンビニが開いてたり、小さなそば屋が開いてたりするのを確認。
 このあたりの日々はほんと、「昨日よりも絶対、今日のほうが良くなっている」、「今日よりも絶対、明日のほうが良くなっている」と毎日、確信できるという、言わば高度成長期でもあるかのような「上り坂の日々」を過ごしているということを毎日、体感してましたね。60年代あたりってこんな感じだったのかな、とちょっと追体験した気になりました。そう考えると素晴らしい日々だった。昨日まで開いてなかった店が今日は開いてたり、昨日買えなかったものが今日は買えたり、毎日、毎日、いろんな面でいいほうにばっかり向かってたもんね。
 まあ余震とガソリンはまだ不安なんだけどね。でもそれ以外は毎日が高度成長期でしたね。

 夕食後、お風呂。じいちゃん→父→母→私。
 Qさま3時間スペシャル見る。
 0時半頃就寝(私)。夜中、余震で目覚めず。

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